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院長 ご挨拶

 

 皆様。カウンセリングオフィスVISION院長を仰せつかりました名和淳と申します。このたびは、トラウマセラピーを中心としたカウンセリングオフィスを新潟大学の杉本篤言医師と共に開設することとなりました。これまで出会ったクライエントの皆様、医師の皆様、県職員や心理士、多職種の同僚の皆様、関係者の方々に心からの感謝を込めて、また今回ご協力いただけることになった新潟の素晴らしい心理臨床家である三浦かおり心理士、反町道夫心理士へ心からの感謝を込めて、開設のごあいさつをさせていただきます。

 私は新潟県職員として30年以上、県立病院や児童相談所に勤務して参りました。療養所悠久荘、新発田病院、リウマチセンター、がんセンター新潟病院、長岡児童相談所、精神医療センターと、総合病院、がん専門病院、児童相談所、精神科専門病院と、様々な場で、様々な心理臨床に関わらせていただきました。

 様々な臨床の場で感じてきたことは、人の持つ成長力の素晴らしさです。様々な臨床の場で、様々な困り事を持つクライエントの方々にお会いしてきました。そのお一人お一人が願い、努力し、少しずつご自分の力を発見し、道筋を見つけ、困難を乗り越え、生き生きと変わっていかれる姿は、本当に素晴らしく、いつも感動してきました。

 カウンセリングオフィスVISIONは、様々な複雑な問題をお持ちの方も、一般の方にもお役に立ちたいと考えております。複雑な問題をお持ちの方には様々な技法で解決のお手伝いをいたします。一般の方には、ストレスマネージメントや自己実現についてお手伝いいたします。人は願う限り、いつまでもどこまでも成長しつづけます。あなたの持つ成長力を活かすお手伝いをさせてください。

 人が生まれ、大切に育てられながらも、様々な困難に出会い、その都度様々な対処をして、危機的状況を何とかくぐり抜けて成長を遂げる時に、過去にとってきた対処行動が、成長した時もそのまま残り続けることがあります。その対処行動がいつまでもその人を守ろうと頑張った結果、辛い行動を続けてしまうことがあります。その辛い行動があるために、人がそれ以上の歩みを進められないということがあります。しかし、その意味を理解し、自分自身を労い感謝することで、その人らしい歩みを取り戻せることがあるのです。

 トラウマやトラウマの影響を理解することは、とても役に立ちます。もちろん、まだトラウマに触れたくない、思い出したくないと思うなら、無理をする必要はありません。トラウマの影響を知り、どう今を安全に楽しく過ごすかに焦点を当てていけば良いこともあります。人それぞれ、解決したいこと、解決する方法は様々です。当オフィスでは、人それぞれの違った方法を尊重しながら、その方が「こうありたい」方向に向かっていけるよう、お手伝いします。

 人が成長していくには「こうありたい」というビジョン(VISION)が必要だと考えています。人が想像できることは実現すると言います。もちろん全てが実現するわけではありませんが、思い描いた幸福は実現する可能性がある一方、思い描けないことは実現が難しいと考えます。

 それぞれの人が、それぞれの個性を活かし、力を発揮し、協力し合い、より良い世界を作っていくために、一人の人がよりふさわしいビジョン(VISION)が描けるように、お手伝いしていきたいと考えています。

 これまでたくさんのことを教えてくれたクライエントの皆様、医師の皆様、同僚の皆様、関係者の方々に心より感謝申し上げます。皆様に教えていただいた経験、智慧、知識がつながり、素敵なネットワークがつながっていくことを願っております。

 カウンセリングオフィスVISIONは、人が「こうありたい」というビジョン(VISION)を取り戻し、その人らしい歩みを取り戻すお手伝いをしていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

2024年2月28日
院長  名和 淳